土づくりの手順
土づくり
ここでは、土づくりを一からやりたいという方に向けての説明です。 土づくりが面倒だと感じられる初心者の方は「培養土」を利用されることをお勧めします。 培養土は、植物にとってよい環境となるように あらかじめ土がブレンドされており、肥料ももともと入っています。
スタートする時期
植え付けの約1か月前に、以下の作業をスタートしましょう。
HOW TO
①天地返し
30~40cmの深さを掘り起こし、地中深くの土を地表に出す【天地返し】をします。 その際に土に酸素を含ませ、石や雑草、根などを取り除きます。 日当たり、風通しなども考慮し、花壇や畑を作る場所を選ぶことも重要です。
②石灰をいれる
土の酸度を調整します。 土にまいて放置すると固まることがあります。 まいたらすぐに土全体にしっかりと混ぜ込みましょう。 【石灰の役割と種類】 参照 次の作業まで1~2週間あけます。 苦土石灰や有機石灰を使う場合、次の作業の『堆肥』がしっかりと醗酵されているものを使う場合は、1~2週間空けずに同時に作業が可能です。
③たい肥を入れる
堆肥などの『土壌改良材』を混ぜ込みましょう。 土をふかふかとした【団粒構造】に整えます。
④肥料を入れる
植物の栄養となります。 植物の植え付け前に与える肥料を『元肥』といいます。 土に混ぜ込みやすい粒状や粉状のもの、収穫まで長く効き続ける『一発肥料』、 育てる作物ごとに配合された『専用肥料』など、さまざまな種類があります。
⑤整地
土表面を平らにならします。 でこぼこがあると水がたまったりするのでなるべく平らにします。 畝をつくる場合はこのタイミングで作りましょう。 次の作業まで約2週間空けます。
⑥植え付け
植物を植え付けます。
<注意事項>
・病気や連作障害の発生した土は、薬剤の散布などが必要な場合もあります。 ・土に混ぜ込んだ資材は、偏りが無いようにしっかりと混ぜ込んでください。 ・使用する資材の種類によって作業内容が変わることがあります。 ・栽培する植物によって、土づくりの作業が異なる場合があります。
プランターや鉢の土を再利用する場合
一度使った土をそのまま繰り返し使用すると、病気や生育障害の原因となります。 畑や花壇の土づくりと同様に、資材を混ぜ込んだりすることで、使い古した土も再利用できます。
①消毒・ふるい分け
シートなどの上に使い古した土を広げ、 根っこや雑草、石などの不要なものを取り除きます。(ふるいなどを使うときれいに取り除けます) よく混ぜながら水をかけ、全体を湿らせます。 よく湿らせた状態で黒いゴミ袋に入れ口をしっかりと閉じます。 日光の良く当たる場所に置きます。 ・5~6月なら約1か月間 ・梅雨明け頃なら約20日間 ・炎天下なら約1~2週間 ※土が乾いた状態だと熱が全体にいきわたらず、うまく消毒できません。
②資材を混ぜ込む
畑や花壇の土づくりと同様に 石灰や土壌改良材、肥料を混ぜ込みます。 土壌改良材や石灰などの資材が配合された、使い古された土に混ぜ込むための、 『土の再生材』『土のリサイクル材』などの名称の商品もあります。